6~7月頃を目途に、当工房も活動に参加する『モノづくり共同体』の製作者で製品販売を開始する予定です。そこで販売するお椀を量産しています。
先日入手した約70mm厚の栃の板を電鋸とバンドソーで切り分けて、直径130mmの丸板にします。
バンドソーがあるとこの手の製材で重宝します。当工房の卓上バンドソーでは70mm厚の板が精いっぱいなので、これ以上の厚みだと手鋸等で頑張るしかありません。
ボウルガウジで側面のがたつきを落とし、外形を作っていきます。高台は付け根に向かって絞るデザインですが、後程コントラクティング(チャックで外側から掴む)するので、底のあたりから5~7mmほどは絞らずそのままにしておきます。
逆に、高台の付け根の部分はこの段階でほぼ完成させておかないとなりません。
外側のサンディングが済んだら、コントラクティングして内側を削ります。まずは掘り込む深さまで、予めビットで穴を空けておきます。
どんどん削っていきます。徹底してボウルガウジ。ベベルラビング。
ビットで掘った底とボウルガウジで削ったラインを違和感なく結びます。
内側のサンディングが済んだらリマウンティングジョ―で掴んで高台を仕上げます。
内側同様、まずはビットを使って掘ります。その後、コントラクティングで付いた爪痕を消しつつ、高台の絞りを完成させます。
内側にも絞りを付け、サンディングして完成です。
サイズとしては男性向けかな。
メリハリのついたいいラインだと思います(自画自賛)。
こちらをとりあえず10個ほど連続して作ります。日々の作業時間が限られているので、一日一個。一日一膳だ!
半分は漆で塗装してそのまま製品に、もう半分は拭き漆用の木地として販売する予定です。乞うご期待。
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