前回、板の状態から約3時間掛けて↑の状態まで加工しました。
今回は、切削で出来た凸凹をサンディングして均します。120→240→320→400番と番手を上げて、表面を滑らかにしていきます。120番で凸凹を取った段階で、一気にスプーンらしくなりました。
400番まで磨き終わると、手触りも良く、完成が近いのを実感出来ます。今回は亜麻仁油でオイルフィニッシュすることにしました。漆も選択肢にありましたが、すぐにお持ち帰り頂くのを優先。少し間を開けて2回塗りこみました。
良い色です。さすがホンジュラスマホガニー。
センターに直線を残したシェイプは全体の印象を引き締めていていい感じですね。
合計5時間の作業でした。
角材状態の材木を切り出すところから始めましたので、全体の流れを掴んで頂けたことと思います。手道具のみに拘らず、ある程度のスピード感と実現性を感じてもらう為、電動工具(卓上バンドソー・ベルトサンダー)も使用しました。
スプーン作りを反復することで技能を定着させたいとのご要望で、次は違う樹種を使って粗加工までを当工房で行い、それをご自宅に持ち帰って手道具加工を練習されるそうです。
本業の繁忙期が過ぎた来春頃からはギター製作もされたいとか。
「製作教室に行って何かを作って終わり」ではなく、それをきっかけにご自身でモノづくりを続けて頂きたいという想いで開講しておりますので、工房主としましてはとても嬉しく思います。
是非気軽にご利用下さい。
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