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執筆者の写真TADUGANE CRAFTS

クラシックギター製作教室 ネック作り

更新日:2022年10月12日

通常はモノづくり共同体の押沼拠点にて製作を進めている千葉県在住の生徒さんですが、前回・今回と埼玉の当工房まで出張下さいました。

前回の教室で箱になったボディは置いておき、今回はネックの加工を進めていきます。


前回スカーフジョイントする為に斜めに切り分けたセドロ材を加工します。ネック側・ヘッド側いずれも狙いの厚み+0.5mmくらいになるよう、鉋で厚みを調整していきます。セドロはマホガニーと比べても鉋が通りやすい木で、気持ちよく加工が進みます…と思っているのは私だけで、小柄な生徒さんにとっては寸八鉋は大きくて使い難かったようです。

鉋で追いきれなかったところは定盤にサンディングペーパーを貼って擦り合わせました。


厚みの調整が済んだら斜めに切った面を仕上げていきます。今回はヘッド角14度で設計していますので、それに合うように鉋で加工します。


接着面同士を擦り合わせた時に吸着するような感じになったらボンドを塗って圧着固定します。この作業はズレやすいので、今回は後程スロテッド加工する際に取り除いてしまう肉の部分に釘を打って滑り止めしました。ヘッドがくっ付いたら、接着面を整えて化粧板を貼ります。


化粧板がくっついたら、ネックのシェイプをざっくりと出していきます。鋸や切り出しで、最終寸法より少し大きめに加工します。


指板の加工です。Aグレードのマグロ黒檀。厚さ5mmを狙って鉋で削ります。厚みが揃ったら、フレット位置をマーキングして溝切を行います。滑り止めシートを貼ったブロックを定規にして、鎌引き鋸で溝を切っていきます。


本日はここまで!

ネックはやることが多いですね。

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