今回はネックの握りを作っていきます。この工程に関しては、要所だけ押さえてあとは自分の好きな形にすれば良いだけですので比較的気が楽な愉しい作業です。
まずは鉋で厚みを出します。1フレットと9フレットで数ミリ厚みが異なります。それが済んだら南京鉋と小刀を使って握りの形を加工します。1・5・9フレットの形で抜いたテンプレートを用意しておき、それを参考にします。
上の写真で使っている南京鉋は西洋式で金属製。一度本体・刃・刃口の調整をしてしまえば狂いは出にくく、刃の出し入れはノブで出来るので初心者でも扱いやすいです。一方で、金属パーツがヒールやボディに当たると傷がつきやすいので、養生をしてやる必要があります。この鉋は愛知で製作を学んでいた際に先生から譲って頂いたもの。当工房で西洋鉋刃これだけですが、大切にしています。
時折握りを確認しながら作業を進めます。「ネックを三角にするくらいの意識でやらないと、ペタ―っとしたネックになりますよ」と伝えておいたところ、意識し過ぎてローフレットはVシェイプネックみたいになってしまいました。伝え方が悪かった。
3~4時間ほどの作業で、刃物での加工は概ね済んだかなという感じです。
お持ち帰り頂き、今回加工したネックを含めて全体をサンディングしてもらいます。
次回はブリッジを製作し、それを接着するところまでいきたい。
順調に進めば、木工はあと1~2回で済みます。
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