ジモティー経由でお問い合わせを下さった方にお椀作り教室を受講して頂きました。
今回は平日夕方(16時~18時)での開講となりました。
今回の受講者さんは旋盤使用経験者で、ご自身でも100本以上ペンターニングをしているとのこと。ペンターニングから食器作りへと幅を広げたいとの事で、当工房のお椀作り教室を受講して下さいました。
当工房のお椀作り教室では、ほとんどの工程をボウルガウジを用いて行います。
「安全なアプローチ」と「ベベルラビング」に重点を置いてお伝えします。教室内で掴める人もいれば、最後まで分からない人もいます。
自分は掴むまでに時間が掛かった方ですが、今回の受講者さんは時間内で概ね掴めたようです。↑の画像でも分かる通り、刃物が通った後の木地がツヤっとしています。ベベルラビングが上手くいくと、このような切削が出来ます。
内側の加工も同じことの繰り返しです。ベベルラビングのコツを掴めれば、後は右手のハンドリングで曲面を描いていきます。
どんどんお椀になっていきます。
内側の削りも終わり、最後に高台周りを仕上げます。この辺りは良く研いだスキューチゼルで加工しました。
旋盤用刃物の研ぎは殆どグラインダーで行いますが、スキューチゼルだけは砥石を使って手研ぎしています。なんとなく、その方が切れる気がします。
完成。
残念ながら、加工中に一か所割れが出てしまいましたが、接着剤で補修し、その上から拭き漆で塗装しますので、飯椀としては十分機能すると思います。
当工房で1~2週間ほどお預かりして拭き漆塗装の上、受講者さんへお渡しします。
Comments